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広島版「来年があるさ」
 カープについては、「マスコットが『バットを持った男の子』って昭和とか80年代のセンスだな」とカープ坊やに喧嘩を売り、「ライオンズよりお客さんが入っていないのに、『カープ女子なんているわけない』」なんて「球場ラヴァーズ」に喧嘩を売るようなことばっかり言っています。でも、「赤ヘル1975」は何度も泣きそうになりながら読みました。大の大人を泣かせるな重松。

 カープが初優勝を果たした年、1975年は戦後30年に当たります。そう、親や祖父母から戦争のことを聞かされ、原爆症に苦しむ家族が普通にいた年代です。カープが創立30年以来Aクラス一度と苦しむのは、原爆を落とされ焼け野原と化した地に住む広島人そのものだったと思います。当時のカープは焼け野原から立ち上がる広島人の思いを背負っていたはずです。

 作中で知りましたが、広島に原爆が落とされた8月6日のことは知っていましたが、広島に原爆を落とした二日後に福山市に空襲が起きたことは知りませんでした。そこまでして広島を痛めつける必要はあったんだろうか。こういう仕打ちを受けたことを知る必要があると思います。

 ペナントレースが佳境に入っていくと教室から街まで忙しなくなる描写は、プロ野球チームがない街に育った僕には羨ましく見えました。地元のチームの勝敗に友達や親とか近所の人と一喜一憂してみたかった。生徒、先生、親、街の人間全てがカープの勝利、優勝を願う風景は地域密着そのものです。「先生は有給使って試合観に行けるからいいよな」というセリフには笑わせてもらいました。

 1975年以降、1991までカープは六度優勝を果たします。16年で6回優勝しているので、黄金時代と言っていいでしょう。しかし1991年以降カープの優勝はありませんし、1996年以降は去年までAクラスすらない低迷期に入ります。そこで、親、祖父母から戦争のことを聞かされ、カープ黄金時代を知るオールドファンが「死ぬ前にカープの優勝するところが見たい」と祈り、戦争を教科書でしか知らず、強いカープを知らない若いファンが「優勝味わってみたいな」と願う「赤ヘル2014」を描いてください!マジで読みたいです!

おまけ

 シーズン前半にも関わらず、ダブルヘッダーを開催するという個所を読んで「ダブルヘッダーって消化試合が増えすぎた秋にやる苦肉の策なんじゃないの?」とあ然としました。ドーム球場などない時代なので、シーズン消化するために計画的にダブルヘッダーを開催したんだろう。終盤にタイムリーが出たり、勝ったらファンがグラウンドに飛び降りて、ジャッジに不満があったらファンが暴動を起こすと、当時のプロ野球ってメチャクチャおっかない世界だったんだな。

 作中、子供同士で球場に行く場面があるけど、マジメな親だったら、「親同伴じゃないと球場に行ったらいけません」と言われていたはず。当時のプロ野球は女子供だけで見る世界じゃなかったんだろう
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

[2014/02/26 22:58] | サブカル | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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