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不完全な人生
 三日間更新しなかったのは、「完全なるチェス」を読んでいたからです。「チェスの知識もないし、翻訳文が苦手な僕が『完全なるチェス』を読むのはチェレンジ」と以前書きましたが、チェレンジは成功でした。そうそう、相内と田中のことはおいおい書きます。

 一読して思ったのは、「ボビー・フィッシャーって難儀な人だな」ということでした。「世界一のチェスプレイヤーになったのに、年収は平均的なアメリカ人の1/5しかない」と思うなら、テレビCM、世界タイトル戦の手記出版などをやれば稼げたのに、「自分を利用して稼ぐ人間がいるのは許せない」という理解不能なことを言って拒否するのを見ればわかってもらえるかと。

 せっかく世界チャンピオンになったのに、防衛戦で「10勝挙げるまでマッチを続けるという、何十局掛かるかわからない恐ろしいルール(羽生善治)」という主張が受け入れられないのを見ると返上してしまうし。「せっかく世界タイトルを取ったのだから、ルールは妥協して試合すればいいのに」と普通は思うのですが、なぜか意地を通すのがフィッシャー。

 世界タイトルを失って20年後に、かつて世界タイトルを賭けて戦ったスパスキーと再戦をしますが、これは当時の世界チャンピオンカスパロフが、「スパスキーもフィッシャーも現役じゃない、脅威でもなんでもないよ」と語ったのに関わらず、フィッシャーは「この試合を世界タイトルマッチと呼べ」とまた理解不能なことを主張します。

 書きながら思いますが、フィッシャーって自己愛、エゴが異常なんですよね。もう少し折れることを覚えたら、たくさん稼ぐこともできたし、世界タイトルを何度も防衛できたし、1990年代経済制裁を受けていたユーゴスラビアでスパスキーとの再戦をしたことで、アメリカには帰れなくなり、生まれ育ったブルックリンから遠く離れたアイスランドで最期を迎えることもなかったでしょう。

 本書の解説で羽生善治はフィッシャーをモーツアルトに例えていますが、昔見た「アマデウス」を思い出すとモーツアルトは人格的には問題があるから友達にはなりたくないけど、音楽の才能は認めざるを得ないという人でした。フィッシャーもそのままあてはまります。

 フィッシャーとの対局でサンザン待たされたり、テレビカメラの位置からチェスの駒、テーブルまで注文を着けられたのに、「フィッシャーは弟のように思っている」や「フィッシャーには(自分に)勝ってほしい、フィッシャーはチェスに戻ってくるべきだと信じている」と愛情を示したスパスキーにはモーツアルトを嫉妬しながら愛したサリエリに通じるものを感じます。もっとも、モーツアルトやフィッシャーが同じように愛情を持つとは限りませんが

 もしフィッシャーに「チェスしかない過激な人生かチェスはないけど、平凡な人生どちらがいい?」と言ったら、前者と即答するだろうな。他人に理解できなくても、本人がよければいいのだろうか。

おまけ

 祝神村学園、大島センバツ出場決定!「今回は神宮枠もあるし、21世紀枠を含めると九州6校になるから大島の選出はないだろうな」と思っていたので、大島の選出には驚きました。離島の学校がどこまでできれば楽しみです。いつもの二倍楽しめるね。
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テーマ:読書感想 - ジャンル:本・雑誌

[2014/01/24 22:07] | サブカル | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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