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向き合う勇気
 試合のない日こそ本を読もう。ということで、書評書きます。「寄せ集めの集団だったイーグルスでも一度しか記録していない90敗を、2000年代で4度記録するのはありえない」とか「ウッズ、多村と40HRコンビを揃えて最下位になるのはありえない」とか「首位打者内川、ホームラン王村田と打撃タイトル獲得者二人出して最下位なんてありえない」と、横浜は理解不可能なチームだったので、謎を解くべくというか、興味があったので読んでみました。

 横浜の敗因は多々ありますが、最も罪深いのは功労者に対する扱いでしょう。例えば93年オフに高木豊含めて六選手を退団させますが、退団を通告したのはシーズンオフ。つまり、引退試合ができないということです。六選手の年俸分が当時FAで獲得した駒田の年俸分に相当するので、駒田を取りたいから切ったということがミエミエです。これではせっかく来てもらう駒田もかわいそう。結局誰が幸せになったんだろう

 恐ろしいのはこれが20年前の昔話にならないところです。2008年に石井琢、鈴木尚が退団しますが、このときも退団を通告したのはシーズンオフ。二人とも引退試合が出来ませんでした。功労者に報いることができないのでは、他の選手も「将来はこういう扱いを受けるんだろうな」と不安に思い、「FA権を得たら出よう」とチーム愛が着かないのは当然です。チームに愛情を持たない選手ばかりのチームが強くなるわけがない

 プロ野球は終身雇用のない世界ですし、チーム構想のためには移籍してもらうのも避けられません。だったら、「来季は雇えない、引退するなら引退試合を用意するし、移籍するなら動きやすいように自由契約にする」と夏の終わりごろにも通告するのがスジでしょう。移籍させるなら、「ここより、違うチームの方がチャンスがあると思った」と説明するのがスジでしょう。お互い握手して別れないとお互いのためにもなりません

 筆者の村瀬秀信は子供のころからの横浜ファンとか。横浜を書くなら、横浜の触れたくない部分にも触れないといけません。そうじゃないと、98年を称えるか、98年後の低迷を茶化すだけの本になってしまいます。ファンとして、ライターとしての覚悟が問われた本だと思います。

 チームの醜い部分から、逃げずに正面から向き合った筆者の真摯な姿勢に心打たれるところがありました。逆に、横浜以上に思い入れを持てる題材があるんだろうか?筆者に取ってこの本がピークになるんじゃないかという余計な不安も持ったぐらいです。

 横浜が今後強くなれるかは、功労者と握手して送り出せるかがポイントでしょう。今のセリーグ二強体制は見ていてつまらないので、横浜が風穴空けてくれるのを期待して筆を置きます。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:本・雑誌

[2013/07/21 21:14] | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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