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欧州の木村政彦
 予告どおり「完本・1976年のアントニオ猪木」の感想を書きます。この本は「1976年にアントニオ猪木が行ったルスカ、アリ、パク・ソンナン、アクラム・ペールワンの四試合を検証、考察する」という趣旨で書かれています。今日はルスカ戦の感想を。

 一言でいえば、「プロレスは難しい」。ルスカは五輪で重量級、無差別級の二階級を制した当時世界最強の柔道家でした。勝負事の厳しさは知り尽くしているといっても言いすぎじゃないでしょう。それだけにルスカは「プロレスはお客さんを楽しませるショーであり、ガチの強さは関係ない」という現実を受け入れることができませんでした。

 ルスカは猪木戦以降、本格的にプロレスに参戦しますが、いい評価は得られなかったと記されています。プロレスでのチャンピオンベルトは「団体を引っ張る座長の象徴」として扱われますが、ルスカがベルトを巻いたという記述はないことからも、プロレスラーとしてのルスカは認められなかったのでしょう。

 ここらへんが木村政彦と被るんですよね。木村政彦は柔道家としてなら、歴代最強クラスと言われますが、プロレスラーとしての評価は低いです。力道山戦の映像を見たプロレスラーから、「力道山は超一流だけど、木村はヘタ」とまで言われています

 勝負事を極めた人間が、「意味を持つのは勝敗ではなく、お客さんをどれだけ楽しませたかが勝負」というプロレスの現実を受け入れるのはできないんだろうな。それを思うとアマレスで五輪で金を取り、WWEのトップに君臨したカート・アングルとか大仁田と電流爆破マッチをやった曙は例外なんだろう。

 勝ち負けというはっきりしたものではなく、人の感情という抽象的であいまいなものを操らないといけないプロレスの難しさを改めて感じました。当分この話ばかり書くので、おつき合いしてもらえたら嬉しいです。
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テーマ:読書感想 - ジャンル:本・雑誌

[2013/06/04 22:20] | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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