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番狂わせは必然だった
 今日はPCでドラゴンズが観れることを忘れて、本読んでました。岸の完封劇観たかったな。読んでいたのがこの本。2011年の鹿児島県予選準決勝で鹿実が薩摩中央に負けたことを知って、嘘だろ?と呆然としたことは忘れられません。

 甲子園の常連で、OBをWBC、五輪に出している鹿実が薩摩中央という聞いたことのない学校(失礼)に負けるなんて信じられません。2011年の鹿実は秋春九州大会制覇、神宮大会準優勝、センバツ8強と目標に、甲子園出場ではなく、甲子園制覇を掲げても許されるチームだっただけに。

 「この試合は『一発勝負はなにがわかるかわからない』なんて決まり文句だけでは片づけられないなにかがあったに違いない」と思っていたので、この本はとても読みたかった

 番狂わせの予兆は、鹿実が3表に仕掛けたスクイズにあったと解きます。なんでもないプレーのように思われますが、この年の鹿実が序盤にスクイズを仕掛けることはなかったので、「今日の鹿実はおかしい」と関係者は思ったし、「鹿実はビッグイニングを狙わないなら勝機はある」と薩摩中央を落ち着かせました。

 次のポイントは薩摩中央2-1鹿実で迎えた7裏一死一、三塁から三振を取ったときボールがこぼれたとき、一塁ランナー、バッターランナーが走り、捕手が一塁に投げた場面です。つまり、振り逃げが成立しない場面なので、一塁ランナー、バッターランナーは走る必要がなく、捕手は一塁に投げる必要がありません。この三者全て振り逃げが成立する条件を忘れたことが重大な意味を持ちました。

 一塁に送球してバッターランナーをアウトにしたあと、二死二、三塁から再開後に致命的な二点タイムリーを放ち、試合を決定づけます。もし一塁ランナーを刺して二死一、三塁ならシングルヒットを打たれても一点しか入らないので、薩摩中央二点リードにしかなりません。8.9回で二点リードと三点リードは全く違います。鹿実は8表にソロHRを放ち、二点差に詰めますが、薩摩中央は、「あと一失点は許される」と余裕が持てたので伝令を出して選手を落ち着かせることもなかったそうです。

 もし一点差だったら、「もう失点は許されない」と薩摩中央にプレッシャーが掛かるので、試合の行方はわからなかったと思います。読んでいて、「綾というか、偶然というか試合を全て掌握することはどんなチームでもできない、野球は怖い」と思いました。

 番狂わせを「一発勝負はわからない」という型どおりの言葉を遣わないで、鹿実、薩摩中央、この試合を見ていて県野球関係者に取材して世紀の番狂わせを読み解いた作者に拍手。読み応えのあるノンフィクションでした。
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テーマ:読書感想 - ジャンル:本・雑誌

[2013/05/25 21:50] | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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